年明けにインドの農家巡りを経て感じたこと
年明けにご縁があり、南インドの農家さんたちを訪ねました。
畑に立ち、暮らしに触れ、人と話す中で、農業の技術以上に大切な感覚に出会った気がしています。


ゆったり流れる時間
まず印象的だったのは、時間の流れ方。
作業の合間に自然とお茶の時間が生まれ、人と人が向き合う余白がありました。
現地の方が「自分たちはノーモチベーションだよ」と笑って話してくれたのですが、それはやる気がないという意味ではなく、無理に気持ちを奮い立たせなくても日々の営みが続いている感覚のようでした。
自然のリズムの中で生きる農業の姿を、そこに見た気がしました。
人も動物も、同じ場所の住人
村では牛や犬、猿や鳥が人のすぐそばで暮らしていて、動物の姿をした神様も身近に存在しています。
人と動物、信仰と生活が分かれていない世界でした。
その感覚は、日本の「八百万の神」にもどこか通じます。
自然や生き物を、ただ利用するのではなく、共に存在するものとして敬う心。
遠い国なのに懐かしさを感じたのは、そのためかもしれません。


それぞれの役割
旅を通して心に残ったのは、
「みんなそれぞれ役割の中で生きている」という感覚でした。
競争よりも「持ち場」。
その姿を見て、私自身も自分の役割をきちんと生きていきたいと改めて強く思いました。
野菜を育て、食卓へ届けること。それ自体が大切な役割なのだと感じています。
今年のやりたいこと
実は農業を始めたばかりの頃、川口由一さんや福岡正信さんの本に影響を受け、不耕起栽培でスタートしたことがあります。
ですが当時はうまくいかず、大失敗でした。
あれから13年。
試行錯誤を重ねる中で、昔よりは少しだけ自然の変化を感じ取れるようになってきた気がしています。
今年、國吉農園では改めて不耕起栽培にも挑戦してみようと思っています。
「食べることは、生きること。」
私たち國吉農園は、「食べることは、生きること。」という想いを大切に、自然の循環の中で野菜を育てています。
南インドで感じた
時間のゆとり
命へのまなざし
それぞれの役割の尊さ
それらは特別な話ではなく、私たちの足元の暮らしや農業にもつながっている感覚でした。
自然と人が無理なくつながる農業を目指して。
今年も畑に立ちながら、ひとつひとつ挑戦を重ねていきたいと思います。
ウネマラジオでも少しインドの話をしておりますので、興味のある方はどうぞ。
